文系の人はプログラマーになれない、向かない、なんてことはまったくありません。プログラマーはむしろ、文系だからこその能力を発揮できる職業でもあるのです。
プログラマーごとに得意分野は違う
一口にプログラマーと言っても、今までの経験や勉強したこと、入った会社や担当したプロジェクトも違うので、ひとりひとり得意分野があるんです。その代表的なものをいくつかを見てみましょう。
- ビジュアルデザインが得意
- UXが得意
- モバイルアプリが得意
- サーバーが得意
- インフラが得意
- AIが得意
- 金融が得意
ココがポイント
上のほうは文系寄り、下のほうは理系寄り!
こんなところでも、文系の人がプログラマーとして活躍中!
では実際の現場ではどれくらい多くの人が活躍しているのでしょうか。ここでは筆者が実際に経験した日本の開発プロジェクトを例に見てみましょう。※おおよその割合です。
プロジェクト | 文系プログラマー | 理系プログラマー |
某大手パソコンメーカーのソフト開発部門(30名) | 50% | 50% |
某スマホアプリ開発プロジェクト(4名) | 50% | 50% |
某社の社内用イントラネット開発プロジェクト(6名) | 33% | 67% |
文系の人がプログラマーになって本領発揮する4つのスキルは!?
要望を正しく聞き取るスキル
まずはとにかくこれ!
- 漠然とした要件や設計を
- 思った通りのプログラムに落とし込む
- 「正しく聞き取るスキル」
すごく技術のあるプログラマーでも、結果的にお客さんが欲しかったものとは全く違ったものを作ったなんてことはよくあります。逆にお客さんが本当に欲しい物をしっかり理解さえすれば、お客さんが欲しかったもの以上の結果が出せます。
英語
プログラミングに必要な情報はネット上にたくさんありますが、最新情報はほとんど英語です。それに、日本のプロジェクトでもプログラム内の機能名は英語で書くので、英語ができると圧倒的に有利になります。
ビジュアルデザインのスキル
- 「ビジュアルデザインのスキル」があると、
- デザイナーの気持ちがわかるため、
- 画面設計の先回りや高度な理解ができます。
デザインは多くのアプリで必要になる上、デザイナーと開発チームの間で何度もやり直しが発生しやすい部分なので、このスキルがあるとチームに大きく貢献できます。
間違いを発見するスキル
品質確認はプロジェクトで最も重要なタスクのひとつです。「間違いを発見するスキル」が高い人が重宝されます。
最近のプロジェクトでは、
- テストをほとんど自動化しているので、
- 緻密なテストを考えてプログラムに表現できる人はとても貴重。
- これは「間違いを発見するスキル」。
テストの専門的なエンジニアを、テストエンジニアと呼び、アメリカなどでは専門家を募集する求人が多く見られます。
みなさんも、自分の「個性」に合ったプログラマーを目指してみてください!